明恵上人の釈迦信仰を伝える仏足石です。
仏足石とは、紀元前一世紀頃までの偶像崇拝が否定されていた時代に、釈迦の足跡をかたどり信仰の対象としたもので、明恵上人時代にも境内に安置されていたといわれています。

明恵上人
承安3年(1173)に生まれる。現在の和歌山県有田川町、湯浅氏の出身。華厳宗の中興の祖。神護寺の文覚について出家する。東大寺で華厳を学び、勧修寺の興然から密教の伝授を受けた。建永元年(1206)後鳥羽院より栂尾の地を賜り、高山寺を創建して華厳宗興隆の中心道場とした。寛喜4年(1232)に没する。