法鼓台文庫

法鼓台文庫ほうこだいぶんこ

  • 種別:史跡名勝天然記念物
  • 時代:昭和時代
  • 備考:建造物

法鼓台文庫は、昭和34年に新設された3階建てコンクリート造りの収蔵庫です。中には一万点以上に及ぶ聖教・典籍・古文書類が収められています。昭和43年には高山寺典籍文書綜合調査団が発足し、現在も宝物の整理・調査が行われています。

昭和54年には、九千点以上に及ぶ平安鎌倉時代の聖教典籍類が、「高山寺典籍文書類」として一括で重要文化財に指定されました。
東アジアでも有数の図書館といわれ、明恵上人時代からの学問寺としての伝統をいまに伝えています。

明恵上人

承安3年(1173)に生まれる。現在の和歌山県有田川町、湯浅氏の出身。華厳宗の中興の祖。神護寺の文覚について出家する。東大寺で華厳を学び、勧修寺の興然から密教の伝授を受けた。建永元年(1206)後鳥羽院より栂尾の地を賜り、高山寺を創建して華厳宗興隆の中心道場とした。寛喜4年(1232)に没する。

平安時代

桓武天皇の平安遷都(794)から鎌倉幕府の成立(1185)まで約400年の間、政権の中心が平安京(京都)にあった時代。ふつう初・中・後の3期、すなわち律令制再興期・摂関期・院政期(末期は平氏政権期)に分ける。平安朝時代。

鎌倉時代

源頼朝が鎌倉に幕府を開いてから、元弘3年(1333)北条高時の滅亡に至るまで約150年間の称。