玉篇 巻第廿七(前半)

玉篇 巻第廿七(前半)ぎょくへん まきだい27(ぜんはん)

  • 種別:国宝
  • 時代:唐時代
  • 備考:典籍

玉篇は、六朝期に編纂された、中国古代を代表する全30巻の字書です。
部首分類体をとり、見出字に対して音と意味を注し、注には先行諸書からの豊富な引用が見られます。
学びの根底をなす書物であり、日本の学芸に与えた影響は計り知れないものがあります。

六朝期

呉・東晋、南朝の宋・斉・梁・陳の中国六国の王朝時代。222年-589年。

写本は、中国では早くに亡び、日本にのみ伝わります。7巻が残存しますが、多くは断片で、首尾完存するのは巻二十二と二十七のみです。
高山寺本は、巻二十七の前半部分に相当し、同じく国宝に指定されている石山寺が所蔵する後半部分とあわせて、巻の全体を伝えます。

写本

手書きで複製された本や文書、またはその行為そのものを指して示す。

石山寺

滋賀県大津市石山寺にある東寺真言宗の大本山の寺院。